ロールモデルはデザイナーの妻、自分も地域のために働きたい

ロールモデル:石川久士さん
石川久士さん

//プロフィール

ロールモデル:石川久士さん
石川 久士 HISASHI ISHIKAWA
コピーライター/
クリエイティブディレクター

越谷市レイクタウンでデザイナーの妻とデザイン事務所『ドレッサーズ』を運営。

「人と人、人と社会のよりよい関係をデザインする」をテーマに、言葉とデザインを両軸としたクリエイティブワークを提供しています。また、『TRADITIONOW(トラディショナウ)』として市内の伝統工芸を盛り上げる活動もしています。

妻と小学生の娘の3人暮らし。

//今ある自分のロールモデルは誰ですか?

石川久士さん
左から田中亮一郎さん、石川真理花さん、石川久士さん

糸井重里さん(コピーライター)と石川真理花さん(デザイナー)です。

私は、大学卒業後にシステムエンジニアになりました。
ただ、何となく選んだ職業だったため「仕事つまんないな…でも、ほかにやりたいこともないし…」とだらだら続けていました。

そんなとき偶然本屋で出会ったのが、糸井さんの『サラリーマンという仕事はありません。』というコピーです。「仕事を聞かれてサラリーマンと答えるような生き方をするな。自分の仕事に誇りをもて」という強烈なメッセージとして受け取りました。

同時に、たった1行で人生に大きな影響を与えるなんてすごい!と感動し、自分も糸井さんと同じコピーライターになることを決意。新卒1年目の冬に辞意を伝えました。

もうひとり、妻の石川真理花はもともと都内のデザイン会社で働いていましたが、デザイナー、アートディレクター、メーカーのクリエイティブディレクターを経て独立。レイクタウンでドレッサーズを立ち上げました。

そのころ、自分は広告代理店のコピーライターでしたが、妻の仕事に副業として関わるうちに「自分も地元で地域のために働きたい!」という思いが強くなりました。先に妻が独立していなかったら、今でも自分は会社勤めをしていたと思います。

//人生の分岐路になった出会いは?

越谷だるま

越谷でマーケッターとして活躍する田中亮一郎さん(株式会社ビジョンワーク代表)と出会って、仕事の領域やまちづくりへの関わりがぐっと広がりました。

田中さんとは2020年に市内の異業種交流会で出会いましたが、その後「越谷の伝統工芸を盛り上げたい」という点で意気投合。コピーライターとデザイナーとマーケッターが組めば何か新しいことができるはずと考え、2022年に田中さんとドレッサーズで『トラディショナウ』を結成。

「越谷の伝統工芸を日常に」をミッションに、これまでに越谷だるまをリデザインした『越谷こだるま』の開発やワークショップ、小学生向けの学習動画制作(社会科副読本に掲載)などを行ってきました。現在も複数のプロジェクトを進行・構想しています。

越谷には専門性の高い人やまちづくりに関して当事者意識の高い人がたくさんいます。

「こういうことをやりたい」という思いを誰かに話したり、行動したりしていれば、いつか必ず物事が進展する出会いがあるはずです。そうした人とつながりながら、自立したり協力したりして可能性が広がっていく。それが越谷の良さだと思います。自分は人見知りなので異業種交流会への参加はドキドキでしたが、飛び込んでよかったです。